Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たなださいばんちょうのかいし

橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇

橘 外男

Leggi 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) di 橘 外男 (たちばなそとお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.181 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

が、草臥れ抜いたからだに、これから四里の道はまったくうんざりします。でも、仕方がありません。疲れ切った足を引き摺って、ぼんやりと私は、そのつづら折りの山道を登っていましたが、登り詰めると、今度は山の背を大分行ったところで……こんもり繁った大きな木の下あたりで、もう一つ、右手の山をめぐる小径に分れているらしい様子です。

さっきからもう小一里近くは、来ていたかも知れません。そこで私はしばらくやすんでいました。が、うとうととして、ハッと気が付いて顔を上げましたら、そこの小暗い木陰の道から、サヤサヤと誰か草でも分けて来るような音がしていました。疲れていましたし、気もぼんやりしていましたから、その時のことをハッキリと今、思い出すことはできないのですが……。

「先生、その地図には出ていません、こまかいところですから……水の尾村とした左手の方に笹目沢というところがありましょう? その右手の赤名山と、その笹目沢との中間ぐらいのところなのです」

と地図を見ている私に、病青年は注意した。

「おう! 僕だよう……やっと来たんだよう!」

と、私は夢中で躍り上がりました。

「ジーナ! スパセニア! 僕だよう!」