Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
太郎左衛門といっしょにそこまできて、太郎左衛門が、「しっけい」とか、「さよなら、またあした」などといって、そのくぐりからすっと中へはいり、あとにぴったりくぐり戸もしめられてしまうと、久助君は、いったいこの門の中で、太郎左衛門はどんなことをしているのだろう、おとなのことばでいえば、どんな生活をしているのだろうと、ちょっと思うのであった。しかし、あまりその中にはいってみたいとは思わなかった。
なにしろ、ばかにしんかんとしているのである。古めかしくてしんかんとしている――、そういうところを、久助君はこのまないのだ。
あるとき久助君は、太郎左衛門についてその門の中にはいった。
庭はあんがいせまかった。だが、久助君の目をひきつけたものがそこにあった。まっ四角な深い池で、底の方に緑色のにごった水がよどんでいた。四方の石がきにはこけがいっぱいついて、石の色はすこしも見えない。つまり、この一升ますのような形の池は、なにからなにまで緑色である。そして水の中には、こいがいるらしい。ところどころ、水の緑色の中に、ぼんやりした赤や、白がみとめられるのは、たしかにそれだ。