Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
二
牛がちゃんと道を知っていて、家へもどってきてくれるのです。
こんなことはたびたびありました。いっぺんも、牛は道をまちがえて、和太郎さんを海の方へつれていったり、知らない村の方へひいていったことはなかったのです。
だから和太郎さんにとって、この牛はこんなよぼよぼのみすぼらしい牛ではありましたが、たいへん役にたつよい牛でありました。もし、次郎左エ門さんのすすめにしたがって、この牛を売って若い元気な牛とかえたとしたら、こんど和太郎さんがよっぱらうとき、どこで目がさめるかわかったものではありません。十里さきの名古屋の街のまん中で、よいからさめるかもしれません。それともこの半島のはしの、海にのぞんだ崖っぷちの上で目がさめ、びっくりするようなことになるかもしれません。なにしろ若い牛は元気がいいので、ひと晩のうちに十里くらいは歩くでしょうから。
「和太郎さんはいい牛を持っている」とみんなはいっていました。「まるで、気がよくきいて親切なおかみさんのような」といっていました。
二
ところで、和太郎さんのおかみさんのことです。
和太郎さんは、おかみさんについて悲しい思い出がありました。