Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かわ

牛をつないだ椿の木

新美 南吉

Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate

Aozora Bunko

病む子の祭

母

長男

長女

次男

三男(病気の子)

岡のふもとの竹やぶにかこまれた小さい家。

母親が子どもたちに祭の晴着をきせている。

花火の音。笛、太鼓のゆるやかな、かすかなはやし。

母   よごすんじゃないよ。いつもの着物とちがうんだからね、土塀にもたれたり、土いじりしちゃいけないんだよ。それから、袖ではなをふいたりしないでね。ふところから鼻紙を出してはなをかむんだよ。

長男  ごわごわするなあ、この着物。

母   いい着物だからさ。ほらいいにおいがするでしょう。

長男  薄荷みたいにすうっとするね。ぼくなんだか、心が軽くなったみたいだ。わくわくするなあ、さあ早くいこうよ。

母   そんな大きな声をたてるんじゃないよ、よし坊が目をさますから。よし坊が目をさましたら、またつれてってくれってきかないから。

長女  おっかさん、よし坊がなにかいってますよ。むにゃむにゃって、目をつむったまま、いってますよ。

母   目をさましたのかしら。そうじゃないわ。なにか夢でもみたのよ。

長女  なんの夢、みたんでしょう。病気がなおって、たこをあげてる夢かしら。よし坊は、しょっちゅう、たこをあげたいっていってたから。