Classici giapponesi con furigana
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かわ
牛をつないだ椿の木
Leggi 牛をつないだ椿の木 (かわ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 75.647 caratteri · 155 schermate
道は紙のように白く光を反射し、人はめったに通らなかった。
みんなは、この世があまり平凡なのにうんざりしていた。どうしてここには、小説のなかのように出来事がおこらないのだろう。
久助君たちは、なにか冒険みたいなことがしたいのであった。あるいは、英雄のような行為をして、人びとに強烈な感動をあたえたいのであった。
そう思っているところへ、その道角から、太郎左衛門がひょっこりとすがたをあらわしたのである。そしてかれは、まっすぐみんなのところへくると、目をかがやかせていった。
「みんな知ってる? こんど、大きなくじらが、新舞子で見世物になっているとさ。なんでも、十メートルほどもあるんだって」
なにかできごとがあればいいと思っていたやさきだから、みんなは、太郎左衛門のことばだったけれど、すぐ信じてしまった。そしてまた、これはまんざらうそでもなさそうだった。なぜなら、新舞子の海岸には、そのくじらがいないとしても、よく見世物がきていることは、夏、海水浴にいったものなら、だれでも知っている。
見にいこうということに、一ぺんで話がきまった。新舞子といえば、知多半島のあちら側の海岸なので、峠をひとつ越していく道はかなり遠い。