Classici giapponesi con furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate
梶子と民弥とであるからであった。
(あいつら二人もこの島へ! ……ウーム、いよいよ大事となったぞ)
梶子と民弥とがこの島におり、このお蔵を歩いているということは、三十郎にとっては一大事ではあったが、しかし、つくづく考えてみれば、当然至極のことでもあった。
(この島に関する秘密なるものは、俺と梶子とで人形の胸から、最初発見したんだからなあ。秘密ぐるみ人形は俺が奪ってしまった。しかし、梶子はあの聡明さで、一度でもここの地図を見たのだから、それからそれと研究し、魚屋の財宝のあり場所を、ここに相違ないと突きとめたのだろう。……民弥と一緒に入り込んで来たのも、恋人同志とあって見れば、これも当然と云わなければならない)
万事当然ではあったけれど、当然だといって捨てて置くことは、絶対に三十郎には出来なかった。
第一は魚屋の財宝さがしの、恐るべき競争相手だからであった。
第二は民弥は三十郎を、父の敵として狙っている男だ。で、どうともして討ち取って、後、肚の痛めぬようしなければならない。
第三は梶子は何んといっても、三十郎に恋心を起こさせた女だ。一度は是が非でも想いをとげなければ!