Classici giapponesi con furigana
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ねこののみとりぶし
猫の蚤とり武士
国枝 史郎
Leggi 猫の蚤とり武士 (ねこののみとりぶし) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 185.496 caratteri · 368 schermate
「でもそれには莫大な金が……」
「その金は是非とも梶子殿と、民弥に出して貰いたいものじゃ」
「ああ魚屋助右衛門の財宝」
「さよう二人で目付けた財宝を」
「喜んで呈上いたしますとも」
「足りないところは明暦義党の、軍用金をもって充たすがいい」
「でも幕府や紀州家で……」
「その方はわしが説き伏せるよ」
二十人の義党の面々が、すっかり駕籠にのせられてしまった。
「法音寺へ!」
と一人の武士が云った。
街道を通ってずっと行くと、少し横手に外れたところに、法音寺という法華寺がある。
その方へ一団は進んで云った。
姉小路卿も梶子も駕籠にのり、その後からついて行った。
街道筋で
非人小屋の中に菊女はいた。
猿轡をかまされ縛られたままで、干鮭のようにころがされていた。
その周囲にいる者といえば、代五郎と浅吉と孫九であった。
「こう、随分いい女だなあ」
「これを三十郎さんがしめるんだと思うと、うらやましいような変な気がする」
「その三十郎さん何をしているのかなあ」
三人はそんなことを云っていた。
非人小屋は他にも幾個かあって、十数人の非人たちがいたが、女を誘拐して来ることなどには、日頃から慣れっこになっているから、見に来ようともしなかった。