Classici giapponesi con furigana
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みちくさ
道草
Leggi 道草 (みちくさ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.812 caratteri · 293 schermate
その不愛想な様子がまた夫の気質に反射して、益彼を権柄ずくにしがちであった。
「御前や御前の家族に関係した事でないんだから、構わないじゃないか、己一人で極めたって」
「そりゃ私に対して何も構って頂かなくっても宜ござんす。構ってくれったって、どうせ構って下さる方じゃないんだから、……」
学問をした健三の耳には、細君のいう事がまるで脱線であった。そうしてその脱線はどうしても頭の悪い証拠としか思われなかった。「また始まった」という気が腹の中でした。しかし細君はすぐ当の問題に立ち戻って、彼の注意を惹かなければならないような事をいい出した。
「しかし御父さまに悪いでしょう。今になってあの人と御交際いになっちゃあ」
「御父さまって己のおやじかい」
「無論貴方の御父さまですわ」
「己のおやじはとうに死んだじゃないか」
「しかし御亡くなりになる前、島田とは絶交だから、向後一切付合をしちゃならないって仰しゃったそうじゃありませんか」
健三は自分の父と島田とが喧嘩をして義絶した当時の光景をよく覚えていた。しかし彼は自分の父に対してさほど情愛の籠った優しい記憶を有っていなかった。その上絶交云々についても、そう厳重にいい渡された覚はなかった。