Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate
「お角が殺されましたよ」
「何? お角が、そいつぁ大変だッ」
飛んで行った時は、町役人と野次馬が来て、朝の路地は押すな押すなの騒ぎ。
「退いた退いた、見世物じゃねえぞ」
掻きわけて入ってみると、お角は浅ましくも床の中に絞り殺されて、不気味な白い眼に、怨み多い壁の穴を睨んでいるのでした。
頸へ巻きつけたのは、お角の細紐、四方を見ると大して取乱した様子もなく、ほんの一と思いに殺られたことは解りますが、よっぽど慣れた奴とみえて、後に毛ほどの証拠も残しません。
隣の多の市の家で訊きましたが、多の市は金を盗まれてから半病人同様、お浜も悲歎にくれてばかりいて何にも知らず、その上修験者道尊坊が来て、夜中まで熱祷を続けていたので、隣の物音も聞かなかったと言うのです。
「お角が、盗人を知っていたでしょうか、親分」
ガラッ八は囁きます。
「盗人じゃあるまい、多分、小判を隠した場所を嗅ぎ付けたんだろう」
「…………」
「昨日三枚の小判を隣のドブ板の隙間から拾ったと言ったが、隣のドブ板にはそんな隙間はないし、あったところで、三両の小判が気を揃えて隙間へもぐり込むわけはねえ、それに、――お角は商売人上がりで大寝坊だ。