Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(七)平次女難

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate

Aozora Bunko

と器用さを重宝がられて、浮ぶ瀬もなく悪事に沈淪していたのです。

「こんなわけで、私は目の前に父親の敵を見ながら、討ち果すこともならず、不本意ながら悪者の手先になって、うかうかと日を過しました。でも、今日という今日、悪い夢の醒めたような心持が致します。――この上のお願いには親分さん、この私に親の敵を討たせ、重なる罪の処刑を、立派に受けさせて下さいませんか、お願いでございます」

「…………」

「親分さんのような方に助太刀をして頂いたら、私にも親の敵が討てないこともないでしょう、お願い」

お六の手はツイ伸びて、平次の膝を揺すぶります。

「巾着切りから敵討か。そいつは驚くぜ。まアいい。三幕目は何になろうと、俺の知ったことじゃねえ、――ところで、その敵の名前や顔が解っているのかな」

平次は漸く積極的になりました。

「中国浪人久留馬登之助、――顔に向う疵のある、三白眼の大男、海道筋に響いた無法者でございます」

「あ、あれだ」

「御存じで? 親分さん」

「ツイ今しがた、抜刀で俺を追っかけた浪人だ。あれは滅多に間違える人相じゃねえ」

「親分さん、――そうと気が付けば放ってはおけません、お願い申します」