Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(七)平次女難
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(七)平次女難 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.696 caratteri · 310 schermate
「海道一の良い女と焼け死ねば、お前も本望じゃないか、諦めて、丸焼けになっておくれよ。銭形の親分が私と一緒に逃げる気にならなきゃ、どうせ一緒に焼け死ぬはずだったんだから」
「…………」
ガラッ八はもうその毒舌に取合いませんでした。そのうちに駆け付けた悪者の仲間が二人、三人、小屋の中に裏切ったお六と、銭形平次が居るものと早合点して、どっと喚声をあげながら、小屋の四方に薪を添えます。
「お前はずいぶん変な顔だねえ」
「勝手にしやがれ」
小屋の一角を焼き抜いて、カッと燃え立つ焔。
「可哀想で助けるんじゃない、お前と心中するのが役不足だから助けて上げる、――さア、私の気の変らないうちに、そこから出て、仲間の眼を免れることが出来たら、本街道を畑宿の方へ行くがよい」
「…………」
お六はそう言いながら、ガラッ八をかきのけて、隠し掛金を外したのです。
「親分の平次に逢ったらそう言っておくれ、男に心引かれたことのないお局のお六が、岡っ引に癪の介抱をして貰ったばかりに、火の中で死んでしまった――と」
「…………」
カッとまた一角を燃え崩して、焔は怒濤のごとく小屋の中へ――。
「御用面をしたって、この私は縛れないよ。