Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
「こいつは大笑いだ。大磯に虎屋なんて旅籠屋はないぜ。大磯に虎屋があるなら、少将屋もあるだろうって、へッへッ」
「そんな事だろうと思ったよ」
「すると、あの吉三郎の野郎が」
「うん、あの野郎だ。大坂から江戸まで十二日の旅だが、早飛脚は十日から八日で通すのが常法だ。三枚で飛ばせば七日でも来られないことはない。あの野郎、越前屋から行った急使を一日早く発たせて、その後から金に糸目をつけずに飛ばし、七日目か八日目に江戸へ着き、案内知った自分の家へ紛れ込んで様子を捜った上、金次の煙草入を持出して、清六の風呂へ出るのを待ち受け、途中から柳原河岸へおびき出して殺したんだ」
「首を斬ったのは?」
「煙草入が証拠にならなかったら、浪人の岩根源左衛門に疑いを向けるつもりだったのさ」
「ヘエー」
「それから松五郎を狙って殺し、遺言状をうやむやにして越前屋を乗っ取るつもりだったんだろう。吉三郎は支配人面をして威張っていても、主人の佐兵衛は目が高いから、跡目は人の好い金次に継がせるつもりだったのさ」
「ヘエー、どうしてそんな事がわかったんです、親分」
「俺は小僧の三吉に頼んで、吉三郎の道中差を盗み出させたよ。