Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
「それで、やっぱり成瀬屋の引窓から忍び込んだのはその野郎で――」
「それが分らないのさ。留吉兄哥はそう決めているようだ。が、幸吉はあの晩女房と一緒に家にいたというんだ。女房と一緒じゃ信用が出来ないと留吉兄哥は言うが、どうも嘘らしくないところもある。――それに、外から曲者が入ったとすれば、二階の長押からわざわざ槍の折れなんか取出したわけが分らなくなる」
平次はすっかり考え込んでしまいました。その時――。
「お手紙ですよ」
二人の沈思を破って、平次の女房のお静は顔を出します。襷をはずして、手拭を取って、軽く八五郎に目礼しながら、いまでも若くて美しいお静の濡れた手には、結び文が一つ。
「どこで、それを」
「井戸端へ小僧さんが持って来ましたよ。十四五の、それは可愛らしい」
「八」
「よし」
八五郎は飛んで出ましたが、その辺にはもう小僧の姿の見えるはずもなく、野良犬を蹴飛ばして、張板を二三枚倒して、八五郎はぼんやり戻って来ました。
「見えませんよ、親分」
「まアいい、どうせお前に捕まるようなどじじゃあるまい」
「どじの中だから、あっしのようなどじにも捕まるだろうと思いましたよ」