Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
だって、あの人は父さんの道具係だったんですもの。房松兄さんは変人よ、重太郎兄さんと仲が良く行くはずがないわ。重太郎兄さんは朝寝が好きで、房松兄さんは鶏のように早起きで、一方は弱虫で一方は巌乗で、一方は金遣いが荒くて、一方はケチで」
お浪はこんな事を数え立てるのです。
もう一人の番頭の銀次というのは、井筒屋の遠縁の者で、これは三四年前店に入った三十男。ちょっと江戸前で、小意気で、小唄の一つも出来るといった肌合ですが、人間は至って真面目で、少しは道具や書画にも眼があり、大主人の重兵衛は何よりの話相手にし、近ごろ凝り方の激しくなった骨董は、いっさい銀次に任せて、その整理や保存をさせていたのです。
「私は江戸の骨董屋に奉公して少しはその道の事も存じております。大旦那が自分で鑑定して買入れなすった一つ一つの道具を嘗めるほど可愛がったのも、決して無理はないと存じます。平常お道具を扱っている私でさえ、自分のものでなくてもそんな気になるくらいですもの。その結構な道具を修理も出来ないほど打ち割るなんて、――何という奴でしょう。私にはその心持がわかりません」
銀次は本当に腹が立ってたまらない様子です。