Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
手紙を出した主は五郎吉の弟分で、兄よりも凄いと言われた彦徳の源太――」
「お前へもそんな手紙が行ったのか、八」
銭形平次の声は急に緊張しました。
「すると、親分は?」
「知っているよ。いや、知っているどころの騒ぎじゃない。俺のところへもそれと同じ手紙が来ているんだ」
「ヘエ――」
「その二千両は、お旗本の神津右京様が預かった大公儀の御用金だ。神津右京様は二千五百の大身だが、日頃豊かな方でないから、二千両はおろか差迫っては二百両の工面もむずかしい。御預り御用金を、少しの油断で矢の根五郎吉に盗まれ、腹を切るか、夜逃げをするか、二つに一つという大難場だ。――もっとも、矢の根五郎吉はすぐ捉まった。俺の手柄と言いたいが、それは神津右京様の御総領吉弥様の働きと言ってもいい。――吉弥様は十四という御幼少だが、根が悧発の方で、一と目泥棒を見てよくその癖を覚えていて下すった。右の足が少し短い上、声に癖がある――不思議な錆のあるちょっと響く声だ」
「…………」
「矢の根五郎吉はわけもなく捉まったが、伝馬町の牢同心が腕に縒りをかけて責め抜いても、二千両の隠し場所を白状しない。骨が砕けるまで強情を張り通して、とうとう獄門になったのは二た月前だ。