Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
「主人を怨んでいる者があったそうだが、誰と誰だ」
「さア、それはいちいち申すわけにも参りませんが――こんな商売をしておりますと、ツイ筋違いの怨みを買うこともございます」
「商売の外にも怨みを買ったそうじゃないか」
「ヘエ――」
「若旦那はどうしたんだ」
「若旦那の金五郎様は、親御様と仲違いなすって、木更津の御親類にいらっしゃいます」
「仲違い?」
「何と申しても、お若いことですから」
番頭の周助も吾妻屋の家庭の事については容易に口を開きませんが、これは隣に住んでいる新吉が後で詳しく聴きました。
倅の金五郎の家出の原因というのは、少し遊びすぎただけの事で、大した問題ではありませんが、それより吾妻屋にとって鬱陶しい問題は、ツイ地続きの隣に住んでいる、田島屋との紛紜でした。田島屋というのは、二階の東窓から眼の下に見える小さい住居で、若い主人の文次郎はささやかな背負い呉服を渡世にしておりますが、昔は吾妻屋と並んだ町内の分限で、死んだ先代の頃、吾妻屋と組んで仕入れた上方の織物で大きな損をし、吾妻屋が巧みに逃げたために、一人で引受けて身代を潰したのだと言われております。
その上文次郎と吾妻屋の娘お喜多が許嫁の仲だったのを、田島屋がいけなくなると、吾妻屋金右衛門方から反古にし、近頃は文次郎を寄せ付けないばかりか、往来で逢っても口も