Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.804 caratteri · 225 schermate
この上は支配人の吉三郎が帰るのを待って、第二段の活動に入り、遺言状でも捜し出して、下手人の当りをつける外はないことになりましたが、清六が殺されてから二日目の晩、
「親分、助けて下さい」
向柳原の叔母さんの家にとぐろを巻いているガラッ八の八五郎のところへ、思わぬ人間が飛込んで来ました。
「何だ、植木屋の松さんじゃないか。どうしたというんだ」
それは近所に住んでいる植木屋の松五郎という中年男、八五郎とはよく馬の合う正直者です。
「あっしは殺されそうなんで」
「何を言うんだ、親の敵でも討たれる覚えがあるのか」
「冗談じゃありませんよ」
「それとも人に狙われるほど金でも入ったのか」
「それなら有難えが。――相変らずのピイピイで」
「さア判らねえ。女出入りにしちゃ、松さん少し汚く老けすぎたぜ」
八五郎はどこまでも茶にしているのです。
「ともかく、聞いて下さいよ、八五郎親分。一昨日の晩は越前屋の帰り、柳原でいきなり暗闇から白刃で突っかけられ、跣足になって逃げ出したし、ゆうべは家へ押込みが入って、すんでの事に寝首を掻かれるところだったし、ツイ先刻は両国橋の上から、もう少しで大川へ突き落されるところでしたよ。