Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いずこへ

風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇

坂口 安吾

Leggi 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.879 caratteri · 242 schermate

Aozora Bunko

それはただ薄汚いばかりで、本来つまらぬものであり、魂自体の淪落とつながるものではないと信じていたからであった。

女の従妹にアキという女があった。結婚して七、八年にもなり良人がいるが、喫茶店などで大学生を探して浮気をしている女で、千人の男を知りたいと言っており、肉慾の快楽だけを生き甲斐にしていた。こういう女は陳腐であり、私はその魂の低さを嫌っていた。一見綺麗な顔立で、痩せこけた、いかにも薄情そうな女で、いつでも遊びに応じる風情で、私の好色を刺戟しないことはなかったが、私はかかる陳腐な魂と同列になり下ることを好まなかった。私が女に「遊ぼう」と一言ささやけばそれでよい。そしてその次に起ることはただ通俗な遊びだけで、遊びの陶酔を深めるための多少のたしなみも複雑さもない。ただ安直な、投げだされた肉慾があるだけだった。

そう信じている私であったが、私は駄目であった。あるとき私の女が、離婚のことで帰郷して十日ほど居ないことがあり、アキが来て御飯こしらえてあげると云って酒を飲むと、元より女はその考えのことであり、私は自分の好色を押えることができなかった。

この女の対象はただ男の各々の生殖器で、それに対する好奇心が全部であった。