Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いずこへ
風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇
Leggi 風と光と二十の私と・いずこへ 他十六篇 (いずこへ) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.879 caratteri · 242 schermate
こういう風に僕は長島に言うのである。ワッハッハと彼は笑って無言である。便所から出たら跫音のないお婆さんがカモイの下を歩いて行ったよ、葛巻はニヤリと笑って之も無言。この絨毯燃しちゃったらどうだろうね。だって、君、君ったら、どうしてこの絨毯が厭なんだろうね。
葛巻はカリエスで肋膜が悪くそのレントゲン写真を僕がひっくり返って眺めていると彼は頬杖をついて、どう? なんだか厭でしょうとニヤリと笑う。毎日致死量に近いぐらいのカルモチンをのみ、少年貴族の顔は黄色く濁って皺だらけだ。カルモチン止したらどうかね。だって眠れないもの。眠れる人は幸福よ。馬鹿馬鹿しい話だよ。叔父さんの亡霊にすぎないのさ。叔父さんと縁を切るのだよ。バッサリと。じゃ眠らせて下さいよ。少年貴族は爽やかに笑うのである。
芥川は自殺したけど、だいたい自殺などというウチじゃないのだね。誰かがあのウチで殺されている。短刀とかピストルというものが投げだしてあって、それで君、犯人なんか必要ないよ。だいたい、そういうウチなんだ。いつだって青空から隠されているよ。僕は又こういう風に長島に言う。彼は又腹をかかえて大笑い。