Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

「生命に別条があって堪るものか。対手は多寡がじゃアないか。はははは。」

「でも、一時は真実に喫驚しましたわ。」と、冬子は眼を丸くして云った。

「そりゃア誰でも喫驚するさ。僕だって、一旦は驚いたよ。吉岡忠一の友人が、そんな馬鹿馬鹿しい目に逢ったかと思うと、実に唖然とせざるを得なかったよ。全体、※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)なんて云う者に苦められると云うのが、文明人の恥辱だからね。と云うと、君ばかりでなく、死んだ阿父さんまで侮辱するようだが、実際詰らない災難に逢ったものだよ。」

「恥辱でも仕方が無いわ。先方から不意に襲って来るんですもの。」と、冬子は少しく不平そうに兄を顧った。

「いや、不意に襲われると云うことが已に不覚だよ。」と、忠一は笑って、「※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)の如き者は一挙して全滅して了うか、左もなくば之を教化して真人間にするか、二つに一つの方法を択ぶより他はないよ。唯漫然と打捨って置くから、往々にして種々の禍害を醸すのだ。勿論、打捨って置いても、自然に亡びつつあるには相違ないが、それには未だ尠からぬ年月を要するだろう。