Classici giapponesi con furigana
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ひだのかいだん
飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選
岡本 綺堂
Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate
兜の行方は遂に不明であった。
朝高の家は三代で亡びた。其後幾多の変遷を経て、豊臣氏時代から徳川氏初年までは金森氏ここを領していたが、金森氏が罪を獲てから更に徳川幕府の直轄となって、所謂代官支配地として明治まで引続いて来たのである。で、此土地の人がの名を唱え初めたのは、何時の頃からか判然せぬが、古い昔には其んな噂も聞かず、そんな記録も残っていないのを見ると、恐く前に記した蒙古一件以後の事ではあるまいか。他に新しい発見がない限りは、先ず彼の※(「けものへん+操のつくり」、第4水準2-80-51)を以て蒙古人の子孫と見るのが正当の解釈であろう。
彼等は収容所を逃れ出でて深山の奥に隠れた。で、彼のピジョン講師の説明した如く、人の目を避けて穴の中に世を送っていたのであろう。最初は遠い山奥に棲んでいたので、他の人間社会と接触する機会も尠かったが、生活上の都合で漸次に山奥から降って来て、比較的に里へ近い虎ヶ窟に移り棲むようになったのではあるまいか。里人が此の窟に対して、日本に無い虎という獣の名を冠せたのも、何やら蒙古に関係があるらしくも思われる。里へ近くに随って、彼等は折々に人間に出逢うことが有る。