Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ひだのかいだん

飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選

岡本 綺堂

Leggi 飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選 (ひだのかいだん) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.271 caratteri · 263 schermate

Aozora Bunko

と云う。私も怪談を探り出す端緒に困ったが、更に左あらぬ体で、「併しお前さん達は夫婦差向いで、こんな広い別荘に十何年も住んでいて、寂しいとか怖いとか思うような事はありませんかね」と、それとは無しに探りを入れたが、相手は更に張合のない調子で、「別に何とも思いません、斯うして数年住馴れて居りますと、別に寂しい事も怖い事もありません」と、笑っている。けれども、怖い事や怪しい事が無い筈はない、現に私が二晩もつづけて彼の妖怪を見届けたのだ。で、更に問を替て、「私の拝借しているアノお座敷は中々立派ですね、お庭もお広いですね、実は昨夜、夜半に眼が醒めたのでアノ窓をあけて庭を眺めて居ましたが、夜の景色は又格別ですね」と、そろそろ本題に入りかかると、番人の女房が首肯いて、「お庭は随分お広うござんすから、夜の景色は中々宜しゅうございましょう、併し貴方、アノ窓は普通の窓より余ほど低く出来ていますから、馴れない方がウッカリ凭懸ると、前の方に滑る事がありますよ。これまでにも随分ウッカリして転げ墜ちた方が幾人もあります」と聞きもあえず、私は慌てて、「そ、それは不意に墜ちる