후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
懐ろの広い兵部沢へ入って、新カレにかかった時は、道あとも絶えだえで、荷を解いてひとつずつ運ばなければならなかった。はるか谷底には、樹木の白骨が算を乱して折り重なっている。
橘平から望月沢のあたり、ようやく常葉木が増して、山深い香りがする。下生えの馬酔木の小枝にまで霧藻がもつれ、岩うちわが岩間に錆色の厚葉を光らせる。シーシーと、か細い鳥の声、四十雀らしい可憐な姿も時に眼に入る。とある道ばたに、鹿の毛が一と房二た房、猟師の仕業か。倒木の柵はますます数を加え、二た抱えもある落葉松が、ささらのようにヘシ折れているかと思えば、沢へ落ちてキレイに枝を払われ、皮を剥がれ、ずんべら坊になったのもある。道をふさぐ大幹小柯にいたっては、乗り越え、くぐりぬけ、山刀で払い、ついには鋸を用いて挽くまでになる。山男が武骨な手を器用に、右を使ったり、左を使ったり、太い幹をコナして行くのを見ていると、先きを望んで舌打ちする気と、※(「彳+低のつくり」、第3水準1-84-31)徊して面白がる心と、交みにせめぎ合う。
葉を振るった落葉松の梢越しに、西沢峠つづき、虎杖ガレ、青カレ、やしほノ大カレなどの山々が、早くも暮色をただよわせつつ、近く高く連亘する。