후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
三 蓮華乗鞍の種蒔き爺さん
「代馬」望見の範囲は、北城村四谷を中心に、西は細野、東は大出、南は神城村の一部に及ぶであろう。細野は近いだけに、四谷や大出より視野は狭いが、前山や木立、農家などの間に大写しとなって力強い。松川以北では見ることができない。
三 蓮華乗鞍の種蒔き爺さん
前の「代馬」の項でちょっとふれたが、この雪形は「代馬」をさがすより先きに、森上の矢口家の人々から早くも聞かされ、心をおどらせて、その出初めから永い間、毎日のように仰ぎ見つつ暮した。この里からは間近いので、どこへ行ってもよく見える。私にはまったく初見初聞のもので、おそらく「代馬」以上に世に知られぬ隠者であろう。私は思いもかけぬ幸運を喜んだが、それにしても、どうしてこうも「種蒔き爺さん」に縁があるのか、木曾御岳のそれも偶然私に授けられたので、これで二人目だ。祖父ガ岳のを合わせて、日本アルプス三人目の種蒔き爺さんにあたる。
出現の場所は、白馬連峯の小蓮華から北東につづく、大池を抱えた乗鞍岳の、東南角をなすゆるやかな斜面で、栂池の上方、東は天狗原に続く地点だ。姿はやはり他の二者と瓜二つで、笠を頂き、左手にビク(竹籠のこと、東京辺ではビクと言えば魚を入れる籠のことだが、この辺では竹籠はすべてビクという)を持ち、右手をひろげてあたかも種をまく人の形に見える。