후리가나로 읽는 일본 고전
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あるはいまつのどくはく
ある偃松の独白
中村 清太郎
中村 清太郎의 ある偃松の独白(あるはいまつのどくはく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 132,905자 · 262화면
五 大日岳(白馬)の種蒔き爺さん
五 大日岳(白馬)の種蒔き爺さん
又もや生面の「種蒔き爺さん」の登場である。日本アルプスで通算四人目の「爺さん」だ。これも私にとって、予期しない授かりもので、今さらながらうれしさは、また新たなものがあった。それにしても、何たる「爺さん」との宿縁ぞや。「爺さん」の記録係りを拝命した覚えもないが、四人のうち三人まで私が紹介の筆をとらせてもらうことになろうとは……。
日本アルプスでは四人目だが、これで出揃ったかと言えば、そうとも言えまいし、全国ではまだ何人居るか。何しろ雪深い山間で、遠い昔から膝下の農人を愛しつづけ、毎春一度――いや本当は収穫のあと、新雪と共にもう一度又うっすり姿を見せて――御苦労々々々、また来年しっかりやれよ……と、雪の衾を引被いで来ん春を待つ。たとえ時代が移って忘れられようと、忘恩を責めもせず、かつて名聞をかえりみぬ隠逸の長者だから、どんな所にひそんでいるかわかるまい。現にこの爺さんは、先年代馬さがしの折にも、とうとうかくれ蓑を被り通した。民俗学の専門の学徒でない私の見聞は限られているが、この雪形というものは、自分の仕事からしても、平生たいへんな関心を抱いている。