후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
何も見物だ」
という団さんの発起で僕達は賑かな町筋を歩き始めた。
「こういう時には均一が特別癪に障りますね。唯二停留場で五銭ですもの」
と徳さんが憤慨した。
「いゝさ。昼から熱田へ行くから埋め合せがつくよ」
と団さんが慰めても、
「熱田までは以前なら三区ですもの、唯一銭しか開きがありません」
と徳さんは一銭の儲けでは不満足らしかった。電車に乗って儲けようというのだから始末に負えない。
「この辺が名古屋の銀座なんでしょうね? ナカ/\賑かだわ」
と田鶴子さんが喜んだ。
「栄町が銀座でございます。この向うが伊藤松坂屋のあるところでございます」
と徳さんが教えてくれた。
「あら、名古屋にも松坂屋があるの?」
と僕が訊くと、
「松坂屋は此方が本店よ」
と田鶴子さんは能く知っていた。
「此処の名物は一体何と何だね?」
と栄町から本町へ折れると間もなく三輪さんが訊いた。
「先刻の『おきゃあせ』とコーチン……」
と団さんが数え切らない中に、
「動物は困るよ」
「……尾張大根と……」
「植物も困る。菓子か何か家へ送れるものはないかね?」
「菓子なら納屋橋饅頭と鯱おこしが代表的だね。此処では値が廉くて嵩のあるものが万能さ。