후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
第六回
しかし団さんは何とも言わずに辛抱した。或は口を利く余裕がなかったのかも知れない。
「団君に山を登らせるには美人を連れて来るに限るね」
とお父さんが三輪さんの耳許で囁いていた。
金谷へ戻った時僕達は停車場の側でこの山里には珍らしく立派な銅像を見つけた。
「これは誰の銅像だね?」
とお父さんが訊くと、車屋は、
「作十さんといってこの土地の金持です」
「妙に横の方を向いて悄げているじゃないか?」
「はい。以前は駅の方を向いていましたが、金を溜めたばかりだでという県庁のお達示で、この通り横の方を向かせました」
「金を溜めちゃ駅の方へ向けないのかい?」
「否、高貴の方々が汽車の中からあれは誰かとお尋ねになると返答に困るというで」
「成程ね。静岡県人だから」
と三輪さんが横から口を出した。
第六回
浜松の花屋本店で夜が明けた。雨滴の音が聞える。昨夜はあんなに晴れていたにと思って耳を澄したが、確に降っている。僕は落胆してしまった。そうして、
「お父さん、雨が降っていますよ」
と枕から頭を擡げて言った。
「うむ、大分降っているね」
とお父さんは最早度胸を据えていた。
他の連中も諦めよく朝寝をしたから、今日一日案内をしてくれる筈の村田さんが来た時には未だ御飯が済んでいなかった。