후리가나로 읽는 일본 고전
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
佐々木 邦의 ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 164,113자 · 332화면
先ず小林さんの勤め先の県庁のところへ出た。鹿児島は妙に几帳面なところで、学校や官衙が同じ町に悉く軒を並べている。
「此処が七高だそうだよ。お前も一高へ入れないとこんなところまで来なけりゃならないのだから能く見てお置き」
とお父さんが僕を戒めた。
「田鶴子や、今高等女学校があったろう? お前は女子大学なんかへ入りたがるけれど、こんなところへ来て一生独身で暮らす覚悟はあるかい?」
と団さんはお父さんの口真似だか意見だかをした。
「此処が県立病院です。十年の役には例の私学校でしたから、此辺が官軍の標的になったらしいです。石垣に砲弾の痕があるでしょう」
と小林さんが教えて呉れた。
「成程、酷くなっている」
と三輪さんの声がした。
間もなく南洲終焉の地というのに辿り着いて俥から下りた。大将が匿れていた岩崎谷の洞窟にも敬意を表した。引き返して城山へ登りながら、
「西南戦争は此処が大悲劇だったんですね。男の死絶えてしまった家庭が沢山あるそうです」
と小林さんが言った。
「然うでしょうな。要するに薩摩と大隅丈けで日本中を向うに廻した勘定になりますからね」
とお父さんが応じた。