후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
また、それらの戦利品中には、袁紹の座側にあった物らしい金革の大きな文櫃などもあった。曹操が開いてみると、幾束にもなった書簡が出てきた。
思いがけない朝廷の官人の名がある。現に曹操のそばにいて忠勤顔している大将の名も見出された。そのほか、日頃、袁紹に内通していた者の手紙は、すべて彼の眼に見られてしまった。
「実にあきれたもの、この書簡を証拠に、この際、これらの二心ある醜類をことごとく軍律に照して断罪に処すべきでしょう」
荀攸がそばからいうと、曹操はにやにや笑って、
「いや待て。――袁紹の勢いが隆々としていたひと頃には、この曹操でさえ、如何にせんかと、惑ったものだ。いわんや他人をや」
彼は、眼のまえで、革櫃ぐるみ書簡もすべて、焼き捨てさせてしまった。
また、袁紹の臣沮授は、獄につながれていたので、当然、逃げることもどうすることもできず、やがて発見されて、曹操の前にひかれてきた。曹操は見るとすぐ、
「おう、君とは、一面の交わりがある」
と、自身で縄をといてやったが、沮授は声をあげて、その情けを拒んだ。
「わしが捕われたのは、やむを得ず捕われたのだ。降参ではないぞ。