후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
「どうしたのか」
「実は、単福と申す名は、故郷の難をのがれてきたときの仮名です。まこと私は、潁上の生れ徐庶、字を元直と申すものです。初め、荊州の劉表は当代の賢者なりと聞いて、仕官に赴きましたが、ともに道を論じても、実際の政治を見ても、無用の凡君なりと知りました。で、一書をのこして、同地を去り、悶々、司馬徽が山荘に行って、事の次第を語りましたところ、水鏡先生には、拙者を叱って、――汝、眼をそなえながら、人を見るに何たる不明ぞや。いま新野に劉予州あり、行いて予州に仕えよ――とのおことばでした」
「…………」
玄徳は心のうちで、さてはと、過ぐる夜の水鏡山荘を思いうかべ、その折、主と奥で語っていた深夜の客をも思い合わせていた。
「――で、拙者は、狂喜しました。さっそく新野に行きましたが、なんの手づるとてない素浪人、折もあれば、拝姿の機会あるべしと、日々、戯歌をうたって、町をさまようておりました。そのうちに、念願が届いて、ついにわが君に随身の機縁を得、なお素姓も定かならぬそれがしを、深くお信じ下されて、軍師の鞭を賜わるなど、過分なご恩は忘れんとしても忘れることはできません。