후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 161,356자 · 323화면
「そうだ。心せねばならん。汝南はもう近いが、何事も、もう一歩という手まえで、心もゆるみ、思わぬ邪げも起るものだ。――孫乾、道の案内に先へ立ち給え」
関羽は、自分を戒めるとともに、扈従の人々へも、おしえたのである。
「心得申した」
急に、道をかえて、汝南の空をのぞんで急ぐ。
すると、行くことまだ遠くもないうちであった。うしろのほうから馬煙あげて追っかけてくる三百騎ほどな軍隊があった。たちまち追いつかれたので、関羽は、孫乾に車を守らせ、一騎引っ返して待ちかまえた。
まっ先に躍ってくる馬上の大将を見ると、片眼がつぶれている。さてこそ、曹操の第一の大将夏侯惇よなと、関羽も満身を総毛だてて青龍刀を構え直していた。
「やあ、いるは関羽か」
夏侯惇から呼ばわると、
「見るが如し」
と、関羽はうそぶいた。
虎をみれば龍は怒り、龍を見れば虎はただちに吠える。双方とも間髪をいれない殺気と殺気であった。
「汝みだりに、五関を破り、六将を殺し、しかもわが部下の秦まで斬ったと聞く。つつしんで首をわたすか、しからずんば、おれの与える縛をうけよ」
聞くと、関羽は大笑して、それに答えた。