후리가나로 읽는 일본 고전
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しゃんはい
上海
横光 利一
横光 利一의 上海(しゃんはい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,628자 · 292화면
九
この預金の量が、専務の食い込みを償うものとしたならば、預金者は救われるのだ。参木は河の岸で良心で復讐しようとして藻掻いている自分自身を発見した。これは明らかに、彼の敗北を物語っているのと同様だった。明日から、いよいよ饑餓が迫って来るだろう。
九
お杉は街から街を歩いて参木の家の方へ帰って来た。どこか自分を使う所がないかと、貼り紙の出ている壁を捜しながら。ふと彼女は露路の入口で売卜者を見つけると、その前で立ち停った。昨夜自分を奪ったものは、甲谷であろうか参木であろうかと、また彼女は迷い始めた。お杉の前で観て貰っていた支那人の娘は壁にもたれて泣いていた。売卜者の横には、足のとれかかったテーブルの屋台の上に、豚の油が淡黄く半透明に盛り上って縮れていた。その縮れた豚の油は露路から流れて来る塵埃を吸いながら、遠くから伝わる荷車の響きや人の足音に絶えずぶるぶると慄えていた。小さな子供がその脊の高さを丁度テーブルの面まで延ばしながら、じっと慄えるうす黄色い油に鼻のさきをひっつけていつまでも眺めていた。その子の頭の上からは、剥げかかった金看板がぞろりと下り、弾丸に削られた煉瓦の柱はポスターの剥げ痕で、張子のように歪んでいた。