후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
思い切り大柄な浴衣に、紫紺緞子へ銀糸の入った帯を派手に締め、来て見よがしの唐犬額という風装は、云わずと知れたこの時代の町奴。薬研堀の生不動与兵衛であった。
「てめえたちは、料理や酒ばかりに気を取られやがって、新九郎様がお見えにならないのを知らねえのか。利助ッ、待っているから、もう一度飛んで行って、早くお誘い申して来い」
「気がつきませんでした。すぐお連れ申してめえります」
と乾分の利助が、ほど近い薬研堀の部屋へとって返して行った。
春日新九郎が、この江戸の土を踏んでから、かれこれ一年半余りになる。伝吉の添状で、生不動も胸三寸へ快く引きうけ、その後二、三の道場へも就いてみたが、どうも思わしくないので、この頃は武者修行に出ようか、旅に名師を求めて見ようかなどと、しきりに悶えている様子だった。
「そう焦ったところで、どんな名人でも、にわかに腕が上がるものじゃありません。江戸は広うごぜえますから、まア気永に好い先生を見つけ出して、それからみッしりのご修行が肝腎でごぜえますぜ」
生不動は今日もこう宥めて、浅草川へ涼みに誘ったところだった。新九郎もその時は、お供をしようと云っておきながら、間際になって姿が見えない。