후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
三
瞬くうちに、つい、そこまで近づいて来た者を見れば、さっき、紅梅河岸の闇へ、お延を攫って行った男装の美女。それは、紛れもなく怖ろしい瞋恚にもえて、身を夜烏の黒覆面に包みなした、菖蒲の寮の御方ではないか。
三
たとえば一羽の岩燕が、淵の小魚を狙い下りたように、剣と剣の渦の中へ、身をひるがえした御方の手には、いつの間にやら、玉ほとばしる尺四、五寸の細身の太刀が抜かれている。
寄るにも音なく、打つにも声なく、いきなり、投げ槍小六の横鬢へさッと一太刀、返す勢いは矢よりも迅く、片腕失った荒神十左の腰車を払って、体は浮船、刃は飛電、水もたまらず捨て斬りにと放した。
「ぷウッ……」
と唇へ流れ込んだ血を吹いて、不意の助太刀をくわッと睨んだ小六が、追い討ちの大刀をふりかぶって飛びついたが、御方はそれに眼もくれず、今度は、こんがらの真正面の敵臂の久八へ斬りつけて、戞然とたッた一合、見る間に、相手の鍔を割って、ばらッと柄手の指を斬り落す。
それに力を得て、こんがらの太刀は俄かに鋭くなったが、久八と小六は、不意を衝かれた上に、各薄傷をうけ、しどろもどろの浮足となる。――と見る間に、御方はたちまちツイとそこを離れて今や、鍔競りの食い合いとなって勝負果てしなく見えた大月玄蕃と新九郎の傍へ衝き進み、寄るが早いか、やッと、密やかな含み気合