후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
五
例の破れ声で叫ぶと等しく、黒い姿を目じるしに、寄れば遁がさず斬りはじめた。
「や、自斎先生が? こりゃどうしたこと、同士打ちでござる、対手は新九郎、対手は新九郎でござるぞ!」
転げつ、逃げつ悲鳴を上げてうろたえたが、自斎は耳をかすどころでなく、尚さら斬り巻くる。
「武門の真を知らぬ京極家の家中ども、命が惜しくば退散いたせ! 尚また帰った上は主人丹後守へも確と申し置くがよいぞ。今日目撃したであろう勝負がよい見せしめ、以後浮薄な慢心を慎んで家来どもにも真の武芸を出精させいと! よいか!」
ワッと逃ぐるを追って呶鳴りつけた。
そして、拭きしごいた太刀を鞘に納め、新九郎の前につかつかと寄って来たが何思ったか、袴のひだを取って大地へピタリと坐ったのである。
「新九郎殿――」
「お、鐘巻氏」
はっと思えば、ヒタと両手をついた鐘巻自斎、いと慇懃に頭を下げて、
「九ヵ年ご苦心の甲斐あって、今日のご勝利、心から祝着申し上げる」
「何と言われる? 天下の人満座の中で、敗れを取った其許が、この新九郎へよろこびを言われるとか? ……ウウム、ご追従じゃな」
「いや、決して追従ではござらぬ。