후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
「おお」
双方同時に、呆れたような驚き声を出した。
「春日重蔵殿ではないか」
「鐘巻自斎氏でござりましたか」
そこへ一足遅れてきたのは千浪であった。二人は改めて自斎に心からの礼を尽くしたが、鐘巻自斎は、見事な長髯を左の手で掴んだまま、変ったふたりの姿に黙然たること久しかった。
「重蔵殿、ここで其許にお目にかかったは自斎が何よりの欣び、一言お詫び申したい。それは桔梗河原の試合に、思わぬ弾みから、まだうら若い貴殿を、あたら一生の片輪者としたことでござる。定めし拙者をお恨みでござろう」
「いや、もっての他」
重蔵はキッパリ云った。
「あれ以来、如意輪寺の禅房に身をゆだねた某、時に、未熟な技をかこつこともござるが、何で貴殿に怨恨を含みましょう。が――しかし、弟新九郎は、拙者が不具となったが動機で、身持を改め、貴殿から一本の勝ちをとらねば止まじと意気ぐみ、長い修行の旅に出ております。それもまた武士道の意気地、よくぞ思い立ってくれたと、密かに欣んではおりまする」
「そのことは、大津の宿端れで、由良の伝吉という者からも詳しく承り、いつにても新九郎殿が望みの時機に、立ち合うという金打まで与えました。