후리가나로 읽는 일본 고전
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けんなんじょなん
剣難女難
吉川 英治
吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면
芝の神明前、神田護持院の空地、浅草寺附近などの野天で、人だかりがしているなと思えばそれだ。何かと覗いて見ると、だんだらの鯨幕を張り廻し、人寄せの陣太鼓を山鹿流もどきに叩いて、飛び入りの武芸天狗を歓迎している賭け剣術であった。
「おおここにあるのも賭け試合の人寄せか。武術をもって博技とするのみか、野天で見世物にするとは何たること」
「かような世のさまも、江戸ならでは見たくも見られぬことでござりませぬか」
「したが、いかに身過ぎの為とは申せ、余りと云えばあさましい浪人ども」
浅草二天門のお火除地に立って、苦々しげにこう呟いた虚無僧は、昨日中仙道からこの江戸表へ入った春日重蔵と千浪とであった。二人は何気なく群集の肩越しに覗いてみると、ここの賭け剣術はまた一風変ったところでさかんな人気を呼んでいるらしい。
型の通りな鯨幕が一文字に張ってある側には、小屋主の楽屋らしい蓆囲いが見え、その前には一本の棒杭を打って、新木の尺板に墨黒々と、
=日下無敵叡山流投げ槍の開祖。西塔小六対手。=福野流体術金井一角対手=と記し、その下には、三本勝負一本どり金弐拾両、二本どり五拾両、三本どり百両などという細目が認めてある。