일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면

아오조라 문고

目付奉行の伝令が、双方を駈けめぐって、第二の大試合の用意を促した。――急使霧島六弥が仙石家の客分たる稀世の名剣客を招聘して来たと見える――京極丹後守の前には汗みどろになった霧島六弥が復命をしていた。

「大儀であった。仙石殿ご昵懇のその剣客者はいずれにある、これへ呼べ」

と丹後守の喜悦は斜めならずであった。六弥は面目を施して、座を辷るとすぐその剣客者をご前へ連れてきた――がしかし並居る一同の眼はすこぶる疑惧に襲われた眼で、そこへ現われた異様な武士を見迎えたのであった。

髪は油の光もない茶筌に結び、色浅黒く爛々たる眼は七万石の主公随臣を睥睨して垢じみた黒紋服に太骨の鉄扇を右手に握り、左の手は胸までそよぐ顎髯を扱いて悠々然と座に着いた。

その姿を一目見て、あッと驚き呆れたのは大月玄蕃であった。彼は先刻の試合から引き揚げて来ていたが、丹後守は何故か一言の言葉も彼に与えなかった。近侍の者からご不興のご様子ゆえ末座にお控えがよろしかろうと注意されて、にわかに片隅へ寄って悄然としていたのだ。

そして今ここに現われた仙石家客分の剣客というのを見ると、あにはからんや今朝ここへ来る途中、由良川の激流を目がけて幾人かの門弟を手玉に投げこんで翻弄した彼の関羽髯の浪人に違いないのである――さてはよほど手練の名人なのであろうと、玄蕃