일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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けんなんじょなん

剣難女難

吉川 英治

吉川 英治의 剣難女難(けんなんじょなん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 243,807자 · 482화면

아오조라 문고

と、先に立ったこんがら重兵衛とは、新九郎が御曹子の売り出し当時、兄弟分せいたかと力を協せて、親分生不動の仕返しをしたかのいなせだ。

柳原土手の小雨の晩、新九郎の腕を借りて、首尾よく笊組の久八や小六を叩ッ斬った時、こんがらは対手の荒神十左に斬りたおされた兄弟分せいたかの髻をふところに入れて、江戸表を高飛びしていた。――その後、彼は旅から旅を流浪していたが、ふとこの木曾路へかかッた時、不思議な姿に変り果てた当時の御曹子の兄哥――春日新九郎に出会ったのだ。

こん度はこッちで恩を返す番だ――こんがらは旅合羽を脱いで、新九郎が大願を遂げるまでこの山に籠ると決めた。そして、昼は馬方になって宿からこの大妻籠を帳場として稼ぎ、夜は、里から買って来た食べ物などを齎して新九郎と一緒に山住居をして来たのである。

時こそ来れと、二人が勇み立ったのも当然。

山陰の一城下を出て、江戸の五年は空しくもあれ、重蔵の死後、この山奥に隠れて艱苦三年の甲斐あって、今日ここに鐘巻自斎が来るとはまったく天の与え。新九郎は草むらに忍ばせてある国俊の一刀を白衣の腰に落し、右手に常用の木剣を引ッさげて、こんがらの後からすぐに駈け上がった。