일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はるかなたび

原民喜戦後全小説

原 民喜

原 民喜의 原民喜戦後全小説(はるかなたび)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 60,577자 · 124화면

아오조라 문고

急に静三の世界は真暗になって、引裂かれてしまったのだった。

それから暫くすると、静三と店との関係はすっかり変って行った。もう彼も中学生であったが、以前あれほど心を跳らせた夜の遊び場が今ではけろりと忘れられてしまった。すると、弟の修造も自然、彼を傚ねてやはりもう店を訪れようとはしないのであった。静三は後になって回想すると、この頃を境に彼は日向から日蔭へ移されたような気持がする。父の生きていた時は、店の者がすべて密接なつながりを有って、生の感覚と結びついていたのだが、父の死後そこには味気ない死の影が潜んでいるようにおもえた。

店員との親しみもすっかり薄れてしまった。庭を隔てて、応接室の方に店の人の姿を見かけることはあっても、静三は座敷の縁側に立って別の世界を眺めるような気持しかしなかった。どうかすると、往来で店員と出逢っても中学生の静三は素知らぬ顔でいた。しかし、代表社員の叔父が営業上のことで母のところへ相談に来ると、そんな時、静三はすぐ隣室で漠然とした不安にとらわれるのであった。何かもう店の破滅が近づいている、そういう妄想がふと彼には湧くのであった。