후리가나로 읽는 일본 고전
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やまとこじふうぶつし
大和古寺風物誌
亀井 勝一郎
亀井 勝一郎의 大和古寺風物誌(やまとこじふうぶつし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,647자 · 215화면
これは世界に例のない床しい習慣だと思う。芸の危さを本能的に知っている職人気質の然らしむるところだ。ただ不思議なことに、近代の作家と評論家にこの風習が欠けていた。或る意味で近代の性格を示す興味ふかい現象ともいえる。私は評論を業とする自分にも当然守り神があっていい筈だ、いや必ずなくてはならぬと考えたのはつい二、三年前からであった。文学全体の守り神としては、はじめて歌をおよみになった須佐之男命など最もふさわしいであろうが、評論の神さまとなるとちょっと気づかない。そのとき自分の念頭に浮んだのが、古事記にあらわるる思兼神と、中宮寺の思惟菩薩だったのである。
思兼神というのは、天照大御神が岩戸へ隠れたとき、岩戸開きの総計画をお考えになった神様で、「数人の思慮る智を一つの心に兼持る意なり」といわれる智の神である。岩戸の前に集った八百万神が、「思兼神に思はしめて」、はじめて岩戸開きも可能であったわけで、光りを仰ぐにはこの神の力が絶対に必要だったのである。私は自分の思想にもまたかかる力を授けたまえと祈り、評論の守り神として仰ぐのである。
中宮寺の菩薩には、思想の芸について念ずる。