후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
残る十余人はやや退いて、透間もなく遠巻きにしていると、土方が取り直した太刀は矢の如く、巌も透れと貫いた――が、やっぱり手答えもなんにもない。
と見れば、太刀を振りかぶっていた黒の一人は、何に驚いてか、
「あっ!」
と叫んで柳の葉の落つるように太刀を振捨てて、身は屏風を倒すように雪の中にのめってしまいました。
土方をはじめ一団がこれはと驚くときは遅く、北の方にめぐらされた寺の垣根を後ろにとって、下緒は早くも襷に結ばれ、太刀の構えは平青眼。
「無礼をするな、拙者は御徒町の島田虎之助じゃ、果し合いならば時を告げて来れ、恨みがあらばその由を言え」
「しまった!」
思わず叫び出でたのは土方歳三です。
藪を突いて蛇ではなく、駕籠を突いて虎を出してしまった。
これより先、清川八郎は、丸の内の杉山邸を出づる時、取違えて島田の駕籠に乗って出てしまったので、島田は清川の駕籠で帰ることになったのです。
至極の達人には、おのずから神に通ずるところのものがある。この途中、島田虎之助はフト怪しい気配に打たれたので、もとより新徴組がかく精鋭を尽して来ようとは思わなかったが、心得ある乗り方で乗物の背後にヒタと背をつけて前を貫く刀に備え、待てと土方の声がかかった時分には、既に刀の下緒は襷に綾どられ、愛刀志津三郎の目釘は湿されていた。