후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
四
「いや、かねてより承知してござる」
剣道の話のみは、竜之助の気をそそる唯一のものです。
「して、貴殿は鹿児島の御藩でござるか」
「いかにも。以前は島津の家中、今は天下の素浪人」
「左様でこざるか。薩州は聞ゆる武勇の国、高名のお話なども多いことでござろう」
「薩摩武士の高名が知りたくば――」
ハッと思うまに、密着いていた二人の身が枯野の中に横へ飛び退いて、離るることまさに三間です。
四
飛び退いた時に、双方ともに刀の柄に手がかかって、そして何も言わず、睨み合いです。刀は共に未だ抜かず。竜之助は、この大胆なる壮士の挙動をものものしと思った。この俺を、大菩薩の頂で老巡礼に遭わせたと同じ運命に逢わそうとは片腹痛い。
蒼白い皮膚の色に真珠のような光を見せて、切れの長い眼は、すーっと一文字に冴える。人を斬らんずる時の竜之助の表情はいつもこれです。
「薩州鍛冶の焼刃をお目にかけようか」
壮士は、大の眼で竜之助を睨めながら、かの四尺もあらん刀の柄を丁と打つ。
「篤と拝見致そう」
まだ双方ともに抜かなかった。
「待て、待て、ちと歯ごたえのある勝負がしてみたいわ」
かの壮士は竜之助の気勢を見てかえって喜んだ。