후리가나로 읽는 일본 고전
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠1
中里 介山
中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면
ああ、さもしい! 自分ながら抑えていたのは束の間、黒い盆の上に山と盛って出された時、夢中でその盆を平げてまた一盆。渋茶の茶碗を下に置いて、
「亭主、いくらになる」
「へえ、有難うござります、百と五十いただきます」
百五十と言われて竜之助はハタと当惑する、懐ろへ手を入れてはみたが実は百二十文しかない。
「亭主、まことに相済まんが」
竜之助は財布を逆さにして、
「持ち合せが、これだけしかない、百二十文――」
「何でございますと」
饅頭屋の亭主は、少しく眼の色を変える。
竜之助が、もう少し如才なく詫びをしたら、或いはそれで負けてもらえたかも知れぬ、またこの店の亭主が、もう少し情けを知った人ならば、それで我慢したかも知れぬ、しかしながら、竜之助は誰に向ってもするように、ない袖は振れぬ、ないものは払えぬというのが不貞くされのようにも取れば取れるので、勘定高い亭主が承知しない。
「なんと言っても、ないものはないのだ」
竜之助は、ツンと言い切る。この場になっても竜之助には、これ以上のことは言えない。頭をたたいて哀求するなどということは、どうしたってできないのです。
「よろしゅうございます、左様ならば出る所へお出なさい」