일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

中里 介山의 大菩薩峠1(だいぼさつとうげ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 200,314자 · 398화면

아오조라 문고

「これは拙者の差料に相違ない」

「そうであろう」

役人は勝利である。

ここに至って、潔き新兵衛の白状ぶりを期待していると、新兵衛はその刀を取り直すが早いか我が脇腹へ突き立てた。

「や!」

並み居る役人も番卒も、一同に仰天した。支えに行く間に、もう新兵衛はキリキリと引き廻して咽喉笛をかき切り見事な切腹を遂げてしまった。

あまりのことに一同のあいた口がふさがらなかった。

新兵衛は刀はたしかに自分の物と承認したけれど、姉小路を殺したのは俺だと白状はしなかった。これがために、疑問はいつまでも残された。

竜之助の次の間でも問題になったが、一説には、その前日、新兵衛は三本木あたりの料理屋で飲んでいるうちに、何物にか刀を摺りかえられたという。武士が差料を摺りかえられたことは話にならぬ、さすがの田中がその当座、悄気返っていたという。

とにかく、姉小路を殺したものは何者であるかは今日でもわからない、おそらく新兵衛ではあるまいということ。

竜之助のいる次の間へ多くの人が入って来たので、田中新兵衛の噂は立消えになったが、

「女中、あの襖をはずしてくれ」

彼等の集まったのは、竜之助の隣りの十畳の間を二つ打抜いたので、竜之助のはそれにつづいた六畳一間であったが、いま向うでその襖をはずせと言ったのは、集まった浪人の中の重立った者らしい。