후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
気狂いかやけくそでない限り、人はそう違った感情を起こし得るものではない。人の魂の去って行く時、嬉しく思うものは葬儀会社の重役くらいのものかも知れない。正月元旦を終日泣いて暮してみたりする余興はあまり流行しないだろう。
夕顔、朝顔、昼顔とは誰が呼び出した名か知らないが、それはさも涼しそうな朝を代表する顔である。そしてその季節が来ると、勝手に素直に季節向の顔は咲き始める。
顔はまた看板だともいえる。人間の看板は顔である。すなわちレッテルともいう。ポスターでもある。月、虫、天高く、あるいは秋草、紅葉等は秋の看板である。秋の遊覧地の広告がしたいので注文すると、図案家は早速銀泥を皿に盛って大きな月を塗るであろう。その下へちょっと虫と秋草のあしらいである。そして何々鉄道と記せばそれで月並な秋の顔は出来上がる。なお何かモダンなポスターを求められたら、グラーフ・ツェッペリンの名と姿を月とともに担ぎ出すのは今のうちである。
とにかく秋の顔は春よりも清潔である。人の顔には用意があり冴えている。肥え太っていても脂と汗の臭気を伴わない。それらは内攻している。まず外見だけは高尚にして品格高しとせねばならぬ。