후리가나로 읽는 일본 고전
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면
従って最近、大阪の夏祭も全く衰微してしまった様子である。
夏の祭礼のみならず、正月の儀式さえも今は一枚の年賀郵便で片づけ、あとは私の如く寝ころんでいるか、旅へ逃げるものが多くなった。殊に私らの仲間ではうっかり羽織袴でも着用に及び、扇子を持って歩き出そうものなら、それこそ馬鹿奴と叱られる位の進歩をさえ示して来たのである。ところで、こうなると、せめて金でもあったら、また何んとか工夫もつくが、貧乏であっては正月の三日間位退屈な日はないということになって来た。夏祭などはただの休日という感激のない日となってしまったのである。
私の子供の時分の夏祭は、まだなかなか盛んなものであった。大阪の市中には各所に沢山の氏神が散在し、それが今もなお七月中にその全部が、日を違えて各々夏祭を行うのである。その氏神を持つ町内の氏子の男女たちは、もう一ケ月も前から揃いの衣裳やその趣向の準備について夢中である。当日になると、各町内で所有するところの立派なふとん太鼓や地車を引ずり廻るのである。町家は軒へ幔幕を引廻し、家宝の屏風を立てて紅毛氈を店へ敷きつめ、夕方になると軒に神燈を捧げ、行水してから娘も父親も息子も、丁稚、番頭、女中に至るまで、店先きへ吉原の如くめかし込んで並ぶのである。