일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면

아오조라 문고

帽子は頭へ戴けばそれでいいが、散髪は自分自分の毛髪をもって製造する性質のものであるから、髪そのものの質が問題になる。西洋人の髪は綿の如く軽く細く柔軟であって、ちぢれている。その髪から起こった散髪の種々なる様式である。

古来日本人の自慢とせる髪は重く、長く、硬直で黒く、房々とせるものである。したがって支那の弁髪や日本髪を結ぶにもっとも適当であった。と同時に散髪し、オールバックにし、耳隠しとし、波を与えちぢらせるには大変な手数と悩みを伴うものである。だがしかし今更ちょんまげへ還元することは出来ないために、勇敢に東洋人はわが毛髪と戦っている。ただ一つ私は最近の断髪において、東洋人の髪が房々として適当ではあるまいかと思っている。

それはともかく戦わせておくこととして、散髪屋から出て来た男や美粧院から飛びだした女達は、皆びっくりした如き表情をしているのを私は感じる。

私自身も、散髪屋から出る時いつもそれを感じて不愉快になる。それでたびたび散髪する気になれない。やむを得ず一カ月一回位は行くが、ことに顔そりは嫌いだ。職人はかみそりを持って、その塩辛い指で私のくちびるを引張り廻すのである。