일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ならしげざっぴつ

小出楢重随筆集

小出 楢重

小出 楢重의 小出楢重随筆集(ならしげざっぴつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 334,351자 · 657화면

아오조라 문고

新秋の行事はすでに初夏においてそのことごとくが整頓準備されている。夏の初めのころだった。私の画室のテーブルに一匹の蟷螂の子供が現れた。その子供はまだ五分の長さを持っていなかったのに、蟷螂としての条件はことごとく備えているのだ。私は虫眼鏡を取り出して覗いてみた。すると彼は頸を傾けて私を睨んだりする。しかしまだ羽根は生えていないが、その勇ましき姿は蟷螂の少年団を思わせた。

私は彼を筆の穂さきへのせて、やがて来たるべき新秋のためにかどの叢の中へにがしてやった。ところが今それらが成人して朝顔の葉の上に、雑草の間に威張っている。

冬の最中に春の草が地中に頭を揃え、真夏の問屋は冬帽を整え、秋の展覧会への主要な作品は二月のころに私の画室で組み立てられる。

柿の実は青葉の懐に護られつつふくらんでいる。栗、メロン、いちじく、葡萄、その他新秋の百果は夏の青葉の陰に隠されつつ成人し熟して行く。それこそは次第に冬へ去って行く太陽が淋しき地上への贈物であるかも知れない。われわれはその中元御祝儀を遠慮なく頂戴して、そのお汁を充分に吸いましょう。

(「大阪毎日新聞」昭和五月)

新秋雑想