후리가나로 읽는 일본 고전
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あきかぜとはは
尾崎士郎短篇集
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 108,032자 · 216화면
みんな緊張した顔をして椅子におちついているのだ。誰一人ものをいう者もなかった。
そこへ南宮支店長が扉をあけて入って来るとすぐに持っていた書類を正面のテーブルの上へおろし、演説をするように四角ばったお辞儀をしてから、「御苦労さまでした」と、何時になくしんみりした調子で、殊更おちつこうとしている様子が、私の眼にもどかしく不調和なものに映った。
「時局がだんだん切迫して来たようですね、――しかし今すぐに戦争になるというニュースを私が握っているわけじゃないんです、みなさんと同じように毎日のラジオと新聞をよんでいるだけですが、しかし万一のことがあってもたじろがないだけの用意はしておきたいものですな」
私のうしろの席で靴音がガタリと鳴って庶務課長の桃井が立ちあがった。「マッカーサーが昨夜幕僚をマニラホテルへ招いてなにかしきりに協議をしていたそうです――話の様子では日本人居留民は刑務所へ収容されることになったということを聞きましたが」
すると支店長が不安そうに眼をしばだたきながら、
「おそらく戦争をさけることは出来ないでしょう、ただ最悪の場合に処してあわてないようにすることだけが大切です、日本人会ならびに青年団ではすでに避難の準備をすすめていますが、しかしこのことは今日まで秘密にされていました、もしこれが対手側にわかると